シーン切り替え後に不具合が発生する
複数のシーンを切り替える場合に、最初のシーンでは正常に動作しても、切り替え後のシーンで以下のような不具合が発生する場合の解決策を紹介します。
- カメラ座標が固定されてしまう
- トラッキングが動作しない
AR Sessionの追加
- 使用する全てのシーンに、
AR Session
オブジェクトがあるか確認します。

コンテンツのみのシーンの場合
Main Camera
が存在しない、コンテンツのみのシーンの場合、AR Session
オブジェクトは必要ありません。
-
AR Session
オブジェクトが存在しない場合は、追加します。- シーンのHierarchy上で
左クリック > XR > AR Session
を選択することで、追加できます。
- シーンのHierarchy上で
-
上記のように、切り替え後のシーンにも
AR Session
が存在する事で、カメラ座標が正常に更新されるようになります。
AR Camera Managerの無効化
- AR Camera Managerに関する既知の問題があります。
AR Camera Manager
コンポーネントが必要ないシーンでは、このコンポーネントを無効にします。
解決しない場合
シミュレーション上で確認
シミュレーション機能で、シーンを再生します。
想定と異なる動作になる場合は、Editor上で確認できるため問題の原因を特定しやすいです。
Menu Contentのアクティブ化
シミュレーションの場合、サンプルシーンのMenu Content
オブジェクトは自動で非アクティブになるため、Inspectorから手動でアクティブにする必要があります。
シミュレーションと実機の違い
シミュレーション上では、切り替え後のシーンでカメラ座標の更新が正常に行われていても、実機では正常に行われない場合もあります。
切り替え後のシーンにAR Session
オブジェクトが存在しない場合は、実機では正常に動作しません。
単体シーンでの動作確認
切り替え後のシーンのみをビルドして、実機で正常に動作するか確認することで、原因の特定に繋がります。
サンプルシーンを元に作成
機能サンプル等の正常に動作するシーンを元に、自身のシーンを作成することをおすすめします。
機能サンプルのシーンも正常に動作しない場合は、プロジェクトの設定が正しくない可能性があります。