MiRZA FAQ
開発者が実際のアプリ開発時に直面する可能性の高い、技術的な課題や環境設定に関する質問と解決策をまとめました。
1. 開発環境・SDK
Q1. 初めてDRFプロジェクトを作成する際の適切なテンプレートはどれですか?
A. MiRZA SDKで用意されているBasicTemplateをご利用ください。このテンプレートは基本的な開発ニーズのほとんどをカバーしており、開発の起点として最適です。
Q2. アプリの起動が不安定になったり、すぐにフリーズしたりする場合の解消方法を知りたい。
A. アプリ起動時の不安定さやフリーズは、グラスとスマートフォン間の接続状態、またはアプリの初期化処理に問題がある可能性が高いです。
【接続状態の確認と対処】 アプリ起動時に「Waiting...Please Connect XR Device」などの接続待ちメッセージが表示され続ける、またはアプリ起動時にフリーズする場合は、まず以下の手順で接続状態をリセットしてください。
- 接続状態の確認: メインランチャーや他のアプリが正常に起動するかを確認し、MiRZAデバイスがMRモードになっているか確認してください。
- 強制停止と再起動: 以下のアプリ/デバイスの強制停止と再起動を試してください。
- Snapdragon Spaces Servicesの強制停止
- スマートフォン・MiRZA(グラス)の再起動
- MiRZA アプリ・起動するアプリの強制停止
【アプリのビルド設定の確認】
- 開発アプリがHeadwornの場合、本事象が発生しやすい傾向にあります。MiRZA SDKを使用して現開発アプリをDRFアプリとすることで改善する可能性があります。
- Dual Render Fusion(DRF)を使用しない場合、ビルドするシーンからFusion Samplesを外すことを推奨します。
- アプリ起動シーケンスを確認し、特にUnityの
Awake()やStart()で時間のかかる初期化処理を実行していないか確認してください。
Q3. アプリが起動しません。
A. 開発したアプリを起動する前に、MiRZAアプリを起動し、デバイスとスマートフォンが正常に接続された状態にしておく必要があります。MiRZAデバイスが接続されていない場合は、アプリは起動できません。
接続手順については、こちらのURLを参考に事前にMiRZAアプリの起動と接続をお願いします。
2. トラッキング・機能
Q4. カメラや、マイク接続を利用したサンプルアプリやサンプルコードはどこで入手できますか?
A. MiRZAデバイスのカメラやマイクを利用したサンプルプログラムは、開発者サポートページのQONOQサンプルの項目にあります。
- 主なサンプルの利用方法: 各ページで提供されているUnity packageをダウンロードし、UnityでビルドしてMiRZAで起動できます。ビルドが不要なサンプルアプリも提供されています。
- 参照推奨ページ:
- マイク入力: グラスのマイクの録音で紹介されている「MiRZAでIP接続マイクの音声を録音する方法」
- カメラ画像の取得: 「カメラへのアクセス」に関するページ
Q5. ハンドジェスチャーについて。デフォルトの「つまむ」「つかむ」「ひらく」以外にも、任意のジェスチャーを登録可能でしょうか?
A. Snapdragon Spaces SDKで用意された標準ジェスチャーは3つのみです。
標準外のジェスチャーを認識するには、SDKから手の位置情報を取得し、ご自身でジェスチャーを判定するロジックを独自に実装する必要があります。 例として、じゃんけんの判定サンプルコードをご参考いただければ、標準以外のジェスチャー認識の実装イメージを掴めます。
Q6. 画像トラッキングについて。比較的精度高く認識しやすい画像の条件をご教示ください。
A. 画像トラッキングの精度は、マーカー画像の特徴点の多さとコントラストに大きく依存します。
- 認識されやすい条件: コントラストが高く、複雑なテクスチャやパターンが含まれている画像。
- 認識されにくい条件: 単色、特徴点が少ない、透過設定がある、またはボケている画像。 Spacesの画像マーカーのような、明確で特徴が多い画像を設計・利用することを推奨します。
Q7. ハンドトラッキングとRGBカメラ映像の取得を同時に行うことは可能か。また、サンプルのコードもしくは実装の参考となる情報を共有いただくことは可能か。
A. はい、可能です。以下のシーンを組み合わせることで実現できます。
- カメラへのアクセスのサンプルシーン (
Image Tracking Sample) - ハンドトラッキングのサンプルシーン (
QCHT Sample - Menu Spaces)
実際に2つの機能を組み合わせたシーンが提供されており、Camera + Hand Tracking.unitypackageを利用いただくことで確認できます。Unityパッケージをインポート後、OpenXR設定からCamera AccessとHand Trackingの機能を有効にする必要があります。
3. アプリの利用・設定
Q8. グラスのDisplayのOFF(画面が暗くなること)を抑制する方法があれば教えていただけないでしょうか。
A. 長時間使用やデモ用途でDisplayのOFFを抑制したい場合は、デモモードをご利用いただくことで対応可能です。このモードを使用すると、一定時間操作がない場合でも画面が消えるのを防ぐことができます。
Q9. スマートフォンアプリをMiRZAから起動する際、特定のアプリを自動起動する方法はありますか?
A. MiRZAを起動した時点で特定のアプリを自動起動する、いわゆる「MiRZA専用のスタートアップアプリ」のような機能は、現状搭載しておりません。
代替案として、MRモードへの自動切り替えを組み込んだアプリを起動させておくことで、グラスとの接続が検知された時点で自動的にグラス側に映像を表示させることは可能です。
Q10. MiRZAマイクの利用方法を知りたい。
A. MiRZAデバイスのマイクは、MiRZALibrary (1.2.0以降) を利用して簡易に使用いただくことが可能です。
また、開発者サポートページのドキュメント内に、QONOQブログ「MiRZAでIP接続マイクの音声を録音する方法」へのリンクがあります。こちらの記事では、マイク音声を取得し、GCPで音声のテキスト化まで行うデモが紹介されていますので、ご参照ください。